(1)ローヤルゼリータンパク質の生理機能の解明

 

 健康食品のローヤルゼリーから分子量35万の糖タンパク質を発見し、ミツバチの学名アピスにちなんで「アピシン」と命名しました。このタンパク質には細胞の増殖を促進し、細胞死を防ぐ作用があることがわかり、ローヤルゼリーの効能(抗老化作用など)の解明に手がかりを与えたので、新聞(毎日、読売)、テレビ、健康雑誌などにも取り上げられ、注目されています。

 ローヤルゼリーから発見したタンパク質アピシンを培養した細胞に加えると、細胞は約3倍に増え、5日後でも生き続けていました。一方アピシンを加えないと、栄養素があるにもかかわらず細胞は増殖せず、死んでしまいました。これから、アピシンには細胞の増殖を促し、細胞死を防ぐ作用があることがわかりました。

 現在は、アピシン以外の主要ローヤルゼリータンパク質(Major royal jelly protein: MRJPを含めて、それらタンパク質の生物や細胞等に対する新たな機能の探索を行っています。